相続土地国庫帰属制度のその後
相続した土地を国が引き取る「相続土地国庫帰属制度」が施行されて1年が経過し、法務省より運用状況に関する統計が公開されました。
今回はその内容についてお伝えいたします。
申請件数は2,030件、国庫帰属は341件
- 申請件数(令和6年4月30日現在)
総数 2,030件 【地目別】 田・畑: 771件 件宅地: 744件 山林: 298件 その他: 217件 - 帰属件数(令和6年4月30日現在)
総数 341件 【種目別】 宅地: 148件 農用地: 87件 森林: 11件 その他: 95件
※法務省・相続土地国庫帰属制度の統計より
却下・不承認件数は20件、取下げ237件
|
主 な 理 由 |
---|---|
却下件数 8件 |
現に通路の用に供されている土地に該当した(6件) |
境界が明らかでない土地に該当した(2件) | |
不承認件数 12件 |
通常の管理又は処分を阻害する有体物が存する土地に該当した(3件) |
民法上の通行権利が現に妨げられている土地に該当した(1件) | |
取下げ件数 237件 |
自治体や国の機関による土地の有効活用が決定した |
隣接地所有者から土地の引き受けの申出があった | |
審査の途中で却下、不承認相当であることが判明した |
日頃の管理と準備が重要
相続税の物納と同様、国は簡単には引き取りしません。却下や不承認の主な理由をみると、事前に 現状把握ができていれば、対応できたと思われるものがほとんどです。
可能であれば年に 1度は所有不動産の現地に足を運んで、現状を確認することをお勧めします。
ご自身で難しい場合は、弊社が代わりに不動産調査を行い、報告書を提出することも可能です。
お気軽にご相談ください。(堀口)
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