新紙幣発行
2024年7月3日から、新デザインを採用した新しい紙幣が発行開始となりました。
一万円札は渋沢栄一、五千円札は津田梅子、千円札は北里柴三郎とそれぞれ肖像が新たに採用されています。
中でも一万円札の「顔」が変わるのは、1984年に聖徳太子から福沢諭吉に切り替わって以降、実に40年ぶりの変更となります。
なぜお金を刷新するのか?
最大の目的は、偽造防止の強化やユニバーサルデザインの導入とされています。
近いところでは概ね20年ごとに改刷が行われており、より偽造しにくい、また誰にとっても使いやすい紙幣への見直しがされているのです。
一方で、公にはされていない隠れた目的の1つとして、タンス預金のあぶり出しと言われています。
新札が発行されても旧札が使えなくなることはありませんが、旧札の流通が少なくなってくると今まで旧札で行っていたタンス預金を新札に交換する必要性が生じます。その際に銀行等の金融機関で大量のお札を交換すると記録が残り、税務署等に把握されると考えられます。
これが新札発行によるタンス預金あぶり出しの流れとなります。
タンス預金はよくないの?
タンス預金にはそれぞれメリットとデメリットがあります。以下は一例です。
メリット | デメリット |
---|---|
①いつでも好きな時に使用できる | ①盗難・滅失等のリスクがある |
②国に資産を把握されない | ②インフレに弱い |
③口座が凍結されでも困らない | ③利息・配当が付かない |
④家族に知られずに貯金できる | ④相続時、トラブルに繋がリやすい |
財産を「タンス預金」で保管していれば、相続時に申告しなくても税務調査で見つからないのでは?と考える方もいらっしゃるようですが、そのようなことはまずありません。税務署による預貯金口座の調査や実地調査などで発見されてしまう可能性が高く、過少申告課税や延滞税などのペナルティが発生します。
さらに悪質な財産隠ぺいと認められた場合には、相続税法違反として最大5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、またはその両方を併科される可能性もあります。
現金以外でも7月1日に公開された令和6年分相続税路線価も最高値の銀座5丁目(44,240千円/㎡)を筆頭に多くの地域で上昇しています。
新紙幣発行の機会に現預金、株式、不動産など資産全体の相続対策をしっかりと準備しましょう。(小泉昂)
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